振袖のコーディネートは帯によって印象がガラリと変わります。成人式に向けて、帯の選び方がわからないというお悩みはありませんか。はじめての着物選びはむずかしいものです。そこで、帯の選び方やコーディネートに欠かせない帯揚げ、帯締めについて紹介します。帯選びの参考にしてみてください。
振袖のコーディネートは帯がポイント
振袖のコーディネートを決めるのに帯の存在は欠かせません。同じ着物でも、帯を変えると印象が大きく変わるからです。たとえば、黒地の振袖にシルバーの帯とゴールドの帯を締めたとします。シルバーの帯は落ち着いた雰囲気に、ゴールドの帯はゴージャスな雰囲気に仕上がるのがイメージできることでしょう。
成人式に向けて振袖を選んだら、なりたいイメージに合わせて帯を選ぶと理想のイメージに仕上がります。振袖のコーディネートは帯がポイントになると覚えておきましょう。
振袖におすすめの帯は?
振袖のコーディネートにおすすめの帯は全通柄と袋帯です。
全通柄
振袖におすすめなのが、帯全体に柄が入っている帯です。コーディネートに合わせて結び方を変えるので、一部にしか柄がないと寂しい印象になりかねません。どのような結び方をしても華やかになるよう、振袖には全通柄を選びましょう。
袋帯
振袖のコーディネートにおすすめなのが袋帯です。袋帯はフォーマルな席にもふさわしいものの、丸帯よりもコンパクトになっています。幅は約30cm、長さが40m以上あるので、さまざまな結び方を華やかに仕上げてくれるでしょう。
振袖の帯を選ぶ3つのポイント
振袖のコーディネートに合わせた帯選びのポイントを3つ紹介します。
色のイメージを知る
振袖のコーディネートは帯の色によって印象が変わります。そのため、帯の地色がもつイメージを知っておきましょう。
- ゴールド…ゴージャスなイメージ
- シルバー…上品で落ち着いたイメージ
- 白…清楚で明るいイメージ
- 黒…大人っぽいイメージ
柄に注意する
振袖と帯の柄が被らないようにするとコーディネートにまとまりがでます。同じモチーフを選んでしまうと、テイストの違いが違和感につながる場合があるからです。特定の作家や職人が描いていたり、振袖と帯をセットで販売していたりするケースを除いて同一柄は避けましょう。
振袖との組み合わせを考える
振袖のコーディネートは帯との組み合わせで完成します。お気に入りの振袖が決まったら、いくつかの帯を合わせてみましょう。同系色で合わせるのと反対色で合わせるのでは雰囲気が大きく異なります。統一感のある落ち着いた雰囲気に仕上げたいときは同系色を、個性的で元気な印象に仕上げたいときは反対色を選ぶのがおすすめです。
振袖の帯は結び方にも種類がある
振袖の後姿は帯がコーディネートのポイントとなります。成人式でよく見かける2つの結び方を紹介しましょう。
文庫結び
振袖をかわいらしくコーディネートしたい人におすすめなのが文庫結びです。浴衣でも定番の結び方で、リボンのように仕上がります。江戸時代には武家の女性がしていたとされ、格式ある結び方ともいえるでしょう。
立て矢結び
振袖をゴージャスにコーディネートしたい人におススメなのが立て矢結びです。背中を斜めに縦断する形の結び方で、圧倒的な存在感があります。ボリュームがでるので、背が高いお嬢様に向く結び方です。
帯と一緒にコーディネートする帯揚げと帯び締め
振袖のコーディネートは帯だけでなく、帯揚げと帯締めの存在も忘れてはなりません。
帯揚げはアクセントに
振袖のコーディネートのアクセントになるのが帯揚げです。本来は、帯枕を包むための小物ですが、振袖と帯の隙間から除くのでアクセントとしても役立ちます。全身のコーディネートのポイントとなるので、振袖と帯の中から色を選ぶと失敗しません。
帯締めには視線が集まる
振袖姿を見たとき、帯の上にある帯締めは視線が集まりやすいとされています。コーディネートの雰囲気に合わせた帯締めを選ぶのがおすすめです。モダンテイストな振袖を選ぶお嬢様は冒険が楽しめる小物でもあります。
まとめ
振袖のコーディネートには帯の存在が欠かせません。全身の雰囲気に合わせた全通柄の袋帯がおすすめです。色や柄も振袖との組み合わせでイメージが変わります。振袖選びをするときは、たくさん試してみましょう。帯揚げや帯締めの役割を知っておくと、小物選びも迷いません。はじめての振袖選びも、コツを押さえればお洒落に仕上がります。ハレの日をお気に入りのコーディネートで過ごしましょう。